幼少の頃から、親にお小遣いを管理され、おもちゃや服飾品はあまり買ってもらえませんでした。
専門学校を出て一人暮らしを始め、会社員として働き始めた21歳の頃、内気な性格から常に溜め込んでおり、仕事や生活や将来についてストレスが生じ、いつも悶々としていました。

【体験者の情報】

体験者 借入件数 借金総額 借金期間
  • 星野勝子
  • 女性
  • 27歳
  • 会社員
アコム、プロミス、レイク 300万円 2008年11月-現在

軽い気持ちで始めたドール趣味、そこから転げ落ち借金生活

幼少の頃から、親にお小遣いを管理され、おもちゃや服飾品はあまり買ってもらえませんでした。
専門学校を出て一人暮らしを始め、会社員として働き始めた21歳の頃、内気な性格から常に溜め込んでおり、仕事や生活や将来についてストレスが生じ、いつも悶々としていました。

親から離れて一人暮らしを始めたものの、今までずっとお金を使うと怒られる、という生活をしてきたためにお金を使うと罪悪感を感じるために自分の服飾費にはお金を使えず、それがまたストレスとなっていました。
そんな頃インターネットで若い女性の間で流行しているドールの画像を見て、綺麗だからインテリアとして飾ってみてもいいかも、という軽い気持ちで購入をしました。

購入をした人形の造形に惚れ惚れとする日々、人形を着飾ってあげたく人形の洋服や小物も揃え始めました。
成人済みであり目が肥えていたために、人形は七万円もする品、人形の洋服は一着五千円から二万円くらいも掛かりました。
小物も、アンティーク風の小物を揃えたく、専門店で一万円するミニチュア雑貨を集めていました。

自分が着飾ると親に叱られているようで罪悪感を感じるため、私の代わりに人形が幸せになって欲しい、といった思いで人形にお金を費やし始めました。
自分の外見に自信が持てず、化粧も無意味と思っていましたので、代わり人形に化粧をしてあげては満足をしていました。

一体だけならばまだしも、もっと人形を集めたい、満たされたい、といった欲求からまた一体、もう一体、もっと大きな人形でリアリティを求めたいと18万円もする高級な人形も購入。
気付けば、元々僅かであった三十万円の貯金を使い果たしており、給料すら残っておりませんでした。
自分が食べる物が無くとも人形を購入をしたい、という気持ちが強く、私はプロミスでお金を借り入れたのでした。

初めて借り入れたのはプロミス、初回は人形の購入費用の足しに、と三万円だけ借り入れましたが限度額は五十万円を頂きました。
借り入れて即、インターネット通販で人形を購入しました。
借りた時の気持ちですが、人形を購入したいという気持ちがとても強く、借り入れた後にどうなるか、なんて考えもしませんでした。
目先の購入をする、という目標をクリアする事に夢中になっていました。

最初は抵抗がありましたが、
彼氏に嫌われたくなかったので「エステに行けば嫌われなくて済む!」という考えから勢いで借りました。

借金に対してのイメージですが、コマーシャルのイメージから気軽に借り入れできる場所、返済は低額でどうにでもなる、といったイメージが強かったです。
親はお金に厳しかったのですが、消費者金融で借り入れる事については考えもしなかったようであり、消費者金融や借金について言い聞かせられる事は無く、あまり抵抗がありませんでした。

満たされないままに繰り返す買い物、気付けば貧乏暮らし

人形本体と、人形を着飾るための一点数万円もするカツラや目玉、人形に優雅な雰囲気になってもらいたいがためのインテリア用品を買い集めても、私の心は満たされずに買い物を繰り返すばかりでした。
人形を購入するために地方から東京のイベントにも足を運び、交通費や宿泊費も馬鹿になりませんでした。
幼児の玩具ならばともかく、ビスクドールとなると貴族が楽しむような趣味、上を求め続けお金は必要になるばかりでした。

一つ一万円もする人形用のガラスの目玉を気軽に購入するものですから、自分が食べる物、着る物などに大金を支払う事も抵抗が無くなりました。
一度借金をしたために、借金のハードルが低くなり、以降は欲しい物ができたら借金で購入する、という癖がついてしまいました。
次第に、人形を購入しても罪悪感ばかりが募るようになり、封を開けないままの人形が増えて行きました。

それでも買い物をしたくてたまらず、インターネットでどんどん通販をするのですが無駄な物を購入してしまったというストレスを発散させるためにまた買い物をする、という最低の悪循環が出来上がりました。
お金が無ければ消費者金融で借り入れ、一つの借入先が限度額に達してしまえばまた他の借入先を開拓しました。
毎月の返済金額は5万円、買い物は続けたまま、一人暮らしであり家賃も必要な一般OLには厳しかったです。

友達と遊ぶための交際費や外食が惜しくなり、誘いを断わっていると自然と縁が切れました。
職場でも、昼は食費節約のために一人でお茶をすすっているためにランチに誘われなくなりました。
残業代が出ないのに私が残業をしていた理由ですが、自宅に帰宅をしても、電気が止められており真暗であり、水道代も節約をしたいがために、無料で電気と水道が使える職場にできるだけいたかったからです。

職場の水道水をすすってなんとかお腹を満たしていました。
給料日前は特に悲惨であり、二日間もやし三袋でしのいだ事もあります。
そんな空腹を体験しても、買い物が私を満たしてくれると思いネットショッピングを続けていました。
自分はすっぴんで美容院すら行かないのに、自宅の人形はドレスを着て綺麗に座っていました。